【注目進路】徳山壮磨(大阪桐蔭)は早稲田大学へ進学、ロングインタビュー(ドラフト・プロ注目)

徳山壮磨(大阪桐蔭)は早稲田大学へ進学

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徳山壮磨(大阪桐蔭)が早稲田大学へ進学スポーツ推薦で合格。

中1の時に動き出した大阪桐蔭エース・徳山の運命(スポーツ報知)

よくいる顔だと言われる。似ている芸能人は特にない。初対面の人には、「アルバイト先の先輩」「高校時代の友達」「さっき電車に乗っていた人」なんて言われたこともある。細い目に少し大きめの鼻、一般的な平たい日本人顔です。

今年3月、高校野球のセンバツ大会で大阪桐蔭のエース右腕・徳山壮磨(3年)を取材した。「どこかで見たことあるな」とモヤモヤしたまま帰宅。翌朝、顔を洗い、鏡を見て気づいた。「自分だ」。周りの報道陣にも似ていると言われ始め、最初は勝手に親近感を抱いていた。しかし、その思いは一瞬で吹き飛ばされた。

徳山は言わずと知れた甲子園春夏通算6度の優勝を誇る超名門の背番号1。自慢の制球力とキレのあるボールで同校2度目のセンバツ制覇、夏の甲子園では16強入りの立役者となった。マウンド上で見せるたくましい表情、ピンチを切り抜けて雄たけびを上げる姿は、自分とは似ても似つかない。

徳山の運命は、中学1年で動き出した。2012年、テレビ画面の向こうで甲子園春夏連覇に突っ走っていた「TOIN」のユニホーム。強さに憧れた。直後の所属チームの集まり。1年生が保護者らの前で一人ずつあいさつをする際、他の選手が冗談で場を盛り上げる中で宣言した。「大阪桐蔭に行きます!」。しかし、会場から「無理やー!」と総ツッコミ。「周りには『大阪桐蔭に呼ばれる選手になる』って中1半ばから言うようになった。そんな力は全然なかったんですけど。当時は『無理や、無理や』って言われて」。チームメート、指導者にさえも笑われた。

ここで諦めなかったから今がある。厳しい練習を続け、身長も1年時から22センチ伸びて180センチに。全てにおいて成長し、迎えた中学3年の春。「いい投手がおる」とうわさが広まり、同校コーチが視察に訪れた練習試合で快投した。わずかなチャンスをこじ開けて受け取った「TOIN」からのラブコール。周囲に冗談だと思わせた自分の言葉を、努力で現実に変えてみせた。

現在開催中のU18W杯(カナダ)では、開幕戦(対メキシコ)と4戦目(対オランダ)の先発マウンドを任された。背番号18を付け、ともに勝利に導く好投。大阪桐蔭への進学も無理だと言われた少年が、今では日の丸を背負い世界一をつかもうとしている。

この夏、彼の歩みを想像しながら活躍を喜んでいると、私の父親からLINEが届いた。「お前、大阪桐蔭の徳山君に似てないか?」(記者コラム・浜田 洋平)

「勝負パンツ」「ワセダは賢いイメージ」

早稲田スポーツが早稲田大学野球部に入った徳山壮磨(大阪桐蔭)にロングインタビューを行った。高校時代からルーティンは「勝負パンツ」、『ワセダ』という言葉から連想するものは「賢いイメージ」と徳山の人柄に迫る濃厚な取材記事。

【特集】注目ルーキー特集 大阪桐蔭・徳山壮磨

名門校のエースナンバーを背負い、昨春のセンバツを制した徳山壮磨(スポーツ科学部入学予定=大阪桐蔭)が今月6日から練習に合流した。昨秋70年ぶりに東京六大学リーグ戦で最下位に沈み、チーム再建が急がれる早大野球部。特に先発投手陣は、シーズンを通して投げ抜いた経験を持つのが小島和哉主将(スポ4=埼玉・浦和学院)のみという厳しい状況に置かれている。聖地を沸かせた黄金ルーキーが名門ワセダ復活の救世主となるか。即戦力として期待がかかる右腕の、大学野球生活に向けた強い思いを伺った。

※この取材は2月13日に行われたものです。

「4年後のドラフト1位というのを夢に持ってやろうと思っています」

――高校の部活を引退してどのような冬休みを過ごされましたか

自分は高校の部活が終わってから全日本に選ばれたので、帰ってきて少し休んでからはほぼ毎日練習をしていました。現役と一緒にやってたんで体力は落とさずにいられたと思います。

――練習には2月6日から参加されているとのことですが、参加してみて手応えや実感はありますか

早稲田大学野球部の一員としてスタートして、初めはやっぱり慣れないことばかりなんですが、先輩たちが優しく教えてくださる中でやれているので今は充実した毎日を過ごしています。

――多くの大学から声が掛けられたと思いますが、なぜワセダを選ばれたのですか

やっぱり施設が整っており伝統のある大学ということで、4年後を考えても素晴らしい大学なので、そこを見据えて自分は選びました。

――ドラフトに挑戦するということも考えられる中で、なぜ大学進学を選ばれたのですか

大学進学を決めたのは4月くらいだったんですけど、春の甲子園が終わって自分はまぁプロに行きたいという気持ちもあったんです。でも身体の面でも自分は細いですし、まだまだメンタル的にも力不足というのを感じていたので、この4年間でしっかりそのあたりを鍛えて、4年後のドラフト1位というのを夢に持ってやろうと思っています。

――ワセダの野球にはどのような印象がありますか

伝統のある大学ということで、ノック一つにしてもスピードとか声とか他の大学とは違うなという印象があります。

――高校野球と大学野球の違いはなんだと思いますか

全体的に違うと思うんですけど、やっぱりレベルが一つ上がるっていうのと、あとは体格が高校生と大学生では全然違うということと、金属バットから木に変わるということでピッチャー有利な部分もあると思うんですけど、そこらへんは違うなと思います。

――金属バットと木製バットの違いという言葉が出てきましたが、慣れるための練習などはしましたか

高校で引退してからも後輩に投げる時は後輩も木のバットを使って打っていたので、大学を想定した実戦的な練習をしてきました。その面では本当にそんなに変わった印象はないですね。

――目標としたい選手はいますか

やっぱりエースである小島さん(和哉主将、スポ4=埼玉・浦和学院)のような、大黒柱としてチームを引っ張っていける存在になりたいなと思っています。

――対戦してみたい選手はいますか

まだそんなレベルまでいけてないんですけど、六大学はレベルが高いので対戦してみたいバッターはいっぱいいます。

――自分をこんな選手だとアピールしてください

そうですね、自分はやっぱり身体の柔らかさが一番の武器です。その柔らかさからストレートとコントロールを自信としているので、そこをどんどん伸ばしていきたいです。

――高い制球力はどのような練習で身につけましたか

プルペンでバッターに立ってもらって内外と実戦を想定してピッチングができていました。そのピッチングの中での考え方であったり、そういう面でずっと継続して取り組んできたので、そこが身についたのかなと思います。

――練習に参加してから小島主将とは何か話をされましたか

ちょこちょこ話し掛けてくれたりしてくれていて、トレーニングの面でも細かく教えていただけたりしているので、これからもっと自分の足りない部分を聞いていきたいなと思います。

――推薦を受けた他の3選手の印象を伺います。まずは岩本久重選手(スポーツ科学部入学予定=大阪桐蔭)からお願いします

岩本は一緒のチームで(高校)2年生の秋にバッテリーを組んでいたんですけど、岩本が怪我をしてしまって3年生の春から夏にかけては組むことがなかったんですが、もう1回同じ大学ということで、自分達はずっと組んできたので、この大学でしっかり高校の分までお互い頑張りたいと思います。

――次に同じ投手として西垣雅矢選手(スポーツ科学部入学予定=兵庫・報徳学園)の印象をお願いします

もちろんライバルではありますし、お互い頑張って二枚看板というかたちで頑張っていけたらいいなと思います。

――鈴木萌斗選手(スポーツ科学部入学予定=栃木・作新学院)の印象をお願いします

真面目な子なんですけど、足も速くて、いいバッターなのでこの4人で自分たちの代でも引っ張っていけたらいいなと思います。

――大学に入ってから1年生ならではの雑務や練習のサポートにまわることもあると思いますが、それについてはどう思いますか

今の面では思い切って自分たちも(練習に)入らせてもらって十分に練習させていただいているんですが、やっぱり1年生が全員そろったときにはより引き締まると思うので、その中でも同級生を引っ張っていける存在になりたいなと思います。

――大阪桐蔭での3年間で身についたと思うことは何ですか

やっぱりメンタル面で成長できたと思います。寮生活でもすごく厳しいですし、練習もほかの高校とは違う感じで…。この3年間を乗り越えたっていうのは自分の中でもかなり自信になりましたし、これを大学で生かしていかないと意味がないと思います。しっかり生かしていきたいです。

――吉澤一翔選手(スポ2=大阪桐蔭)に続いて2年連続での早大への進学になりましたが大阪桐蔭高の西谷浩一監督からは何か言葉を掛けてもらいましたか

プロに行くか、大学に行くか西谷先生と話をした中での判断でしたし、1個上に吉澤さんがいるというのも心強いものでした。そういう面では本当に西谷先生も早稲田大学を薦めてくれたのと、1個上に吉澤さんがいてくださったからこそ早稲田大学へ進学できた面もあると思います。そこは感謝してるというか、頑張っていかなければならないと感じています。

――その吉澤選手とはなにか話をされましたか

練習前日に吉澤さんが来てくださって、練習のことであったり先輩のことであったり色々教えていただきました。より厳しい大学であるとは知っていましたが、さらに自分たちもしっかりやっていかないといけないなという話になりました。

――高校3年生では国際大会に出場されましたが何か得たものはありますか

そうですね、自分は海外に行くことが初めてだったので、その中で海外での暮らし方とか食事面とか試合に持っていき方が日本とは全然違ったことで難しい面がありました。そういう環境が変わった中で結果も残せたので自信にもなったと思います。

――自身の性格をどう分析しますか

基本は優しいですね…はい。自分で言うのもあれなんですけど(笑)。優しい方だと思います。

――春からはスポーツ科学部に入学されるということですが授業への意欲はどうでしょうか

自分全く勉強できなくて…。ほぼ野球しかしてなかったんで勉強は要領良くやっていこうと思います。

――学部で学んでみたい分野はありますか

自分は色々資料とか見た中で自分の投球フォームを勉強したいと思ったので、そういう部分を勉強していきたいです。

――1週間くらい前に関東に来られたかと思うのですが、もう慣れましたか

自分はずっと関西で生きてきたので関東の標準語がなかなか慣れませんし違和感があるんですけど、地元のみんなから染まらないように言われてるので努力します(笑)。

――高校時代の寮が厳しかったというお話がありましたが、高校に引き続き寮生活になります。うまくいきそうですか

全く違うんですが、大学の寮生活は気楽でご飯も美味しいし最高ですね(笑)。

――寮に入ってみて印象はどうですか

特に…。高校の寮が厳しかったので思ったほど何も思わないんですけど、楽に一人部屋なので気楽に過ごしてますし、寮生活に関しては高校と違って楽だなと思います。

――野球以外に経験したスポーツはありますか

小学1年から3年まではお姉ちゃんと一緒にバレーボールをしてて、3年の夏くらいからソフトボールを始めたので、バレーボールはしてましたね。

――先輩の印象を伺ってもよろしいですか

ちょっとまだあんまり名前を覚えられていないんですけど、ピッチャー陣の先輩たちは分からないことだらけの自分にすごく優しく教えてくださるので優しいなと思います。

――高校時代からルーティンのように毎日欠かさないことはありますか

毎日…ではないんですけど、試合の前とかは自分はトイレ掃除したり…。自分は勝負パンツ履くんですけどこれも大事な試合の日には欠かないです。

――(勝負パンツには)何かこだわりがあるんですか

中学の恩師から入学当初に勝負パンツとして赤のパンツをもらったんですけど監督と同じものなんです。それを大事な時に履けって言われて、そこから履いてる時はやっぱり何か調子がいいんです。今も履くようにしています。

――『ワセダ』という言葉から連想するものはありますか

賢いイメージですかね(笑)。スポーツもレベルが高いと思うんですけどそんな感じです。

――大阪桐蔭高の寮に引き続き持ってきているものはありますか

あー…特にもう寮に持ち込めないので、要らないものは。なので物を持ち込むことはなかったので持ってきたものはないですね(笑)。限られた物しかないって感じです(笑)。

――現時点での部活動においての目標はありますか

自分はまずこの4年間はしっかり身体をつくって焦らずにしっかり結果を残していきたいなと思うので、とにかく怪我をせずに1年1年じっくりやっていきたいと思いますし、その中で試合で投げさせてもらうことがあれば投げ勝って勝ち投手になりたいなと思います。

――今後4年間やその先の目標はありますか

やっぱり小さい頃からの夢であるプロ野球選手になるために、ずっとやってきましたし、高校生から(プロに)行ったら絶対下位(指名)だったと思うので大学に来たからには上位、1位指名を目指してやっていきたいというふうに思っています。

――4年間どのようなかたちでワセダに貢献していこうと思いますか

そうですね、やっぱり1年生から期待されている部分も大きいと思うので、その場その場でしっかり結果を残していって積み上げていきたいなと思っています。

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