【ドラフト候補】星稜エース奥川恭伸、世代ナンバーワン右腕|最速151キロは中学全国制覇、幼馴染とバッテリー

星稜エース奥川恭伸、スター性ある最速151キロ投手

※センバツ履正社戦でMAX151キロ記録

2019年の高校野球界で最も注目したいのは、星稜の奥川恭伸だ。

2年生で唯一、U18高校日本代表に選出され、根尾昂や藤原恭大、吉田輝星らと日の丸を背負った。夏の第100回記念大会の開幕戦を引き当て、その大舞台で150キロを記録するなどスター性は十分。

センバツの初戦・履正社戦では、自己最速151キロを記録した。

また、マウンドに立つその姿は、笑顔にあふれ、観る者たちを惹きつける魅力を持つ。

秋の北信越大会と明治神宮大会では計7試合、48回1/3を投げ、3失点(自責点0)、65奪三振、与四死球3と圧倒的なピッチングを見せた。

甲子園のマウンドでも、笑顔を絶やさないのが奥川だ。「常に笑顔でいることで、観客やいろんな人を味方につけられる。野手にも安心感を与えられる」と中学時代から心がけてきたという。



星稜・奥川 センバツ以来の公式戦登板、MAX150キロも

6/1(土) スポニチ

春季北信越地区高校野球大会1回戦
星稜 6―0 砺波工

星稜(石川)・奥川恭伸投手(3年)が先発。6回を投げて6三振を奪い、与えた四球は0。阪神、巨人など視察した国内11球団スカウトに三塁を踏ませない好投を披露した。

今春選抜大会2回戦・習志野戦(千葉)以来の公式戦登板を「立ち上がりは公式戦独特の雰囲気もあって体が動きにくかった。緊張で体が固まっていましたが、回を重ねるごとに体の力が抜けて、バランス良く投げられた」と笑顔で振り返った。

最速150キロを計測。「出しに行きました。自分が150キロを出すことで球場の雰囲気を変えられる。それを見に来られている人もいると思うので。体の重さや緊張が抜けてきて、ストレスなく腕が振れるようになってきた」。



センバツ習志野に敗れる/3-1

星稜1-3習志野(終了)
習志000 100 101=3
星稜010 000 000=1
【星】奥川(149、10K)
【習】岩沢、飯塚
【本】兼子(習)

優勝候補・星稜がセンバツ2回戦で習志野に1ー3で敗れた。試合は、星稜のエース奥川と習志野のエース飯塚(2番手)の投げ合い、接戦となった。1点をリードした習志野は、迎えた9回表、兼子が奥川からソロアーチを放ち、3-1と試合を決めた。星稜は好投を続けた奥川を打線で援護できなかった。

奥川は「習志野は低めのスライダーを振ってくれず、コンパクトなスイングで粘り強い打撃だった。すごく作戦を練ってきていると感じた。自分も少しムキになりました。課題は山積み。まだまだ成長できると思うので、自分を見つめなおして、周囲の声に合った実力をつけたい」とコメント。

さらに、「もちろん日本一を目指してやってきていましたし、その落胆はすごくありますけど、ここでその気持ちになっていてもダメ。次があるので、この負けをプラスにしてこれからもっとやっていかないといけないと思います。」と夏を見据えた。

【スカウト評価】
阪神筒井スカウト「今大会の中では一番。ボールの力、変化球の決め球の精度が他の投手よりも1つ上」

ロッテ永野吉成チーフスカウト「体が大きくなって球速も上がっている。すごくいい感じで成長している」

オリックス由田スカウト「人間力もいい。実績はNO・1。トータルで見たら一番いい。勝てるピッチャーになりそう」



センバツ履正社戦で17奪三振、MAX151キロ

星稜・奥川恭伸はセンバツ初戦の履正社戦で、3安打完封、毎回の17三振を奪う好投。

MAXは自己最速を1キロ更新する151キロを記録した。

試合後、奥川は、「押し引きの投球ができたのが良かった。自分の考えどおりの投球ができたことが嬉しい。これまで沢山経験させてもらって、勝った時もあれば負ける時もあり、負けの経験から学ぶことも沢山あった。終盤ピンチになっても、腕を振って投げることができたのは今までの経験が生きたからだと思う」

また、奥川には、U18高校日本代表でチームメートだった吉田輝星と柿木蓮からもエール。吉田は、「いいボールを投げていた。高2の球じゃなかった。星稜、優勝出来るんじゃないですか」とコメント。柿木は、1週間前に奥川へ激励メールしたといい「頑張ります」と返信があった語った。



敗れた履正社の奥川に関するコメント

履正社の4番・井上広大「球威もあるしキレもある。しっかり打ち返せなかった。僕の中の投手ではナンバーワンだと思う」

履正社の岡田龍生監督「予想通りの素晴らしい投手。奥川くんを打てないと日本一にはなれないとよく分かったと思う」

履正社のエース・清水大成「ストレートが万全ではなかった。そんな中でも抑えるのがエースで、キレで勝負しようとしたが、抑えてやろうという気持ちが出過ぎたかもしれない。甲子園は最高の舞台。素晴らしかった。夏に戻って来れるよう、球威、コントロール、全てをレベルアップしたい。」



履正社戦・12球団のスカウトも絶賛

西武渡辺GM 試合をコントロールする能力があり、将来的に日本を代表する投手になり得る。見た目も大きいし、球に力がある。フォークの落差もすごい。抜けている。

ソフトバンク福山アマスカウトチーフ 大きく間違えないから、ゲームメーク能力が高い。田中将大投手の高校時代と遜色ない。(状態が)悪い時の奥川君も見てみたい。

日本ハム大渕スカウト部長 完成度が高い。本当にいい投手は(私からの)コメントも少ないんです。

オリックス谷口スカウト 履正社の清水君も好投手だけれど、奥川君と比べてしまうと大人と子どものように違って見えてしまう。

ロッテ松本球団本部長 ものが違う。直球の伸び、スライダーのキレが抜群。高校生のレベルではない。普通は夏に飛び抜けるものだが、この時期に、これだけ投げられる。びっくり。

楽天後関スカウト部長 自分のスタイルを持っている。制球が良いので自滅しない。ある程度、思ったところに投げられ、強弱もつけられる。要所で力を入れるセンスもある。

広島高山スカウト 腕が遅れて出てくるのが彼の持ち味。今日は少し高めにぬける球もあったが、スピードがあるので打者は振ってしまう。夏までにもっと伸びそうな選手ですね。

ヤクルト橿渕スカウトグループデスク 真っすぐはもちろん曲がりの遅いスライダーがいい。本当にスケールの大きい投手で楽しみです。

巨人長谷川スカウト部長 上体の使い方が柔らかく、投げる瞬間で力を集約するのがうまい。コントロールもいいしスピード以上に低めのボールがきている。本当に楽しみな選手です。

DeNA吉田スカウト部長 フォームに癖がないし、鍛えていけばスピードもまだまだ出る。

中日音スカウト(星稜OBはやや厳しめ)「初戦にしてはまあまあ。四球を出さないのは評価できる。いろいろな球を試していたね。まだセンバツ。まだまだ上がってくると思うよ」

阪神筒井スカウト いい意味で、力通りの投球ができている。大舞台にも臆することなく投げられていますね。バッテリーで考えているのでしょうが、打者への入り方を見ても頭がいいなと感じます。



プロ12球団が一斉に”奥川詣”で

プロ界も大いに注目している。

センバツ出場が決定した1月26日には、ヤクルトのスカウトが視察。これで19年の年明けから「12球団すべて」の“奥川詣で”が完了した。

また、世代ナンバーワン注目選手の根尾昂を獲得した中日ドラゴンズでは、星稜・奥川を密着マーク。同校OBの音重鎮スカウトを北信越担当に配置転換したことがわかっている。根尾に続く、スター候補の指名に備える環境整備した。

センバツに向けて26m投球

奥川は、センバツに向けた冬場に、週5回・約60球の投球練習で通常の18・44メートルより長い26メートルの距離から投げ「糸を引く」感覚を磨くトレーニングを実施しているという。

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神宮大会、準優勝・奥川のことば

明治神宮大会では、札幌大谷に敗れた星稜。

試合終了後、この試合、途中登板となった奥川は「結局優勝したチームのピッチャーが一番すごい。勝てる投手になって結果としてもしっかり1位になりたいと思います」と語った。

明治神宮大会では、初戦・準決勝と2試合連続で完投。決勝の舞台は「5番右翼」で先発。2-1と逆転されなおもピンチの7回2死一、三塁でマウンドに上がり、ピシャリと札幌大谷の攻撃を切った。

奥川は「今日はバッティングで活躍したかったんですけど、それもイマイチ」。試合後は「悔しいです」と声を振り絞った。

明治神宮大会・広陵戦で圧巻投球

明治神宮大会では、広陵を9-0の7回コールドで勝利。

奥川恭伸は、7回3安打無失点。この日最速149キロをマークし、11三振を奪う圧巻のピッチングを見せた。

「昨日の練習で投げてみて良かったので」とフォークを活用。130キロ台前半で落ちる新球が要所で決まる。

「いつもスライダーばかりだったので、全国の舞台で自分の力を試したかった。低めに決まっていたので手応えはありました」と語った。

侍ジャパンでは同部屋となった大阪桐蔭・根尾昂からは「組み立て方や変化球のにぎりを教わりました」とコメント。ドラフト後は「おめでとうございます」と伝え、根尾からは「神宮大会頑張れよ」と激励されたという。

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北信越大会では異次元の「10者連続三振」

異次元の投球を見せた北信越大会。

18年の秋季北信越大会の準々決勝・松本第一戦(10月14日)では、

なんと「初回から4回の先頭打者まで10者連続三振」を記録。

5回コールドまでの15アウト中、合計13のアウトを三振でとる異次元のピッチングをみせ、その存在感を示した。

長野・松本第一の打線は、ほとんどバットに当てられず、10者連続三振。11人目の打者はセーフティーバントを試みアウトになった。

U18日本代表に2年生で唯一選出された奥川


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最速151キロ、2年生で史上4人目

星稜・奥川は、18夏の甲子園・開幕戦で、150キロを記録。(3/23更新 履正社戦で自己最速の151キロを記録)

甲子園で2年生による150キロ以上は田中将大(駒大苫小牧)、大谷翔平(花巻東)、安楽(済美)に次いで、史上4人目となった。

18センバツ終了後のコメント

センバツベスト8で甲子園を去った時、

奥川は「この大会はやりきった気持ちがある。成長できたと思います。それに優勝までの距離が分かった。制球力、スタミナをつけて夏に戻ってきたい」と語っていた。

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小学校4年生からバッテリー

世代最強右腕・奥川の球を受けるのは、山瀬慎之助(捕手)だ。実は、奥川と山瀬は、石川県の宇ノ気中で全国制覇を果たしている。宇ノ気小学校4年生の時からバッテリーを組む仲だ。

「高校でも全国制覇しよう」と誓い、そろって星稜に進学した。

奥川は語る「これまで何千、何万球と受けてもらっている。日々の積み重ねが信頼を生んでいる。」

バッテリー歴 約10年の築きあげた深い絆で、中学時代のそれと同じように「全国制覇」を目指す。

捕手の山瀬の名前は「阿部慎之介」から命名

女房役の山瀬の名前の由来は、巨人・阿部慎之介である。

阿部グッズを愛用し、投手に声をかける時にマスクを上げる角度もマネしている。

「自分も打てる捕手を目指している」

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センバツではゾーンに「捕手までの軌道が見える」

2017年のセンバツでは「ゾーンに入っているというか、本当に記憶がなくなるぐらい集中していた」と打ち明けていた。

ピンチの時に「自分から捕手までの軌道が見えることがある。どれだけ腕を振ってもそのライン上に球が行く」という瞬間を経験。

走者を背負うと、マウンド上で「自分は絶対できる」「守備が守ってくれるから安心して」と声を出して「ゾーン」に入っていたという。

独自トレーニングを積む奥川「クリップを指先でつまむ」

奥川の練習方法は独特だ。

通学電車内では、バインダークリップを指先でつまむ自己流の練習も実践している。

「練習法が正しいか分からないが、指先にボールが引っ掛かる感覚がつかめた」。

ボールの回転数を上げることで、直球の質をさらに高めえいる。なお、奥川がフォークを覚えたのは選抜出場直前の3月10日である。

2018センバツ開会式の入場行進


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奥川恭伸(おくがわ・やすのぶ)プロフィール

2001年4月16日、石川・かほく市生まれ。

宇ノ気小2年で野球を始め、内野手兼投手。

宇ノ気中1年冬から投手に専念し、3年時に全国中学校軟式大会優勝。

将来の夢は「プロ野球選手」。家族は両親と兄。


星稜 センバツベンチ入りメンバー

背番号 選手名 投/打 学年/出身中学/中学時代の所属チーム
1 奥川恭伸 右/右 3年/宇ノ気
2 山瀬慎之助 右/右 3年/宇ノ気【主将】
3 福本陽生 右/右 3年/東京・緑丘/東練馬リトルシニア
4 山本伊織 右/両 3年/神奈川・高津/東京神宮リトルシニア
5 知田爽汰 右/左 2年/星稜
6 内山壮真 右/右 2年/星稜
7 有松和輝 右/右 3年/星稜
8 東海林航介 右/左 3年/星稜
9 岡田大響 左/左 3年/星稜
10 寺沢孝多 左/左 3年/星稜
11 荻原吟哉 右/右 2年/星稜
12 新保温己 右/右 3年/星稜
13 大高正寛 右/右 3年/星稜
14 寺西成騎 右/右 2年/根上

15 今井秀輔 右/右 2年/紫錦台/金沢リトルシニア
16 竹村紘人 右/左 3年/野田/金沢ヤングブルーウェーブ
17 吉本有佑 右/右 3年/星稜
18 高木宏望 右/左 2年/星稜

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