【東大合格】花巻東 野球部 大巻将人、3度目の挑戦で東京大学合格

花巻東 野球部 大巻将人、3度目の挑戦で東京大学合格

花巻東の大巻将人さん(20)が、2021年3月10日、東京大学(文科2類)に合格した。花巻東高校初の東大生となる。進学後は、野球を再開予定。

高校卒業後は、東京都内の予備校に通い勉強に励み、3度目の挑戦で「東大合格」を掴つかみとった。

硬式野球部出身。高校3年時の2018年の春夏連続甲子園出場時には、記録員として貢献。センバツの開会式ではプラカードを持って入場行進を行った。

✍️大巻将人(おおまき・しょうと):2002年9月10日生まれ、岩手県岩手町出身。浮島小学校・一方井中学校(盛岡姫神リトルシニア)出身。



花巻東 大巻将人、「1人部屋」で文武両道究める!

2018年のセンバツ開会式でプラカードを持った花巻東の大巻将人(3年)は、「ベンチ入り」と「名門・東京大学合格」の2つの夢っている。

1年生秋に担任から勧められて決意した「東大合格」という夢。高校進学時には、県内屈指の進学校の「盛岡一」も狙えたが、「野球がやりたい、甲子園に行きたいと考えた」と花巻東を選んだという。

学内テストは常に「上位」。勉強時間は限られている。平日は午後4時から練習に参加し、自主練習や洗濯などを経て、勉強できるのは午後11時の点呼後。遠征時も移動のバス車内で英単語帳を反復して読むなど、「勉強の量では負けるので、質で勝てるようにしたい」と時間を無駄にしない。

“特別扱い”も拒んだ。スタッフ陣からは他の選手より先にメニューをこなして練習を切り上げ、勉強時間を確保する提案もあったが、大巻は「チームはみんなで作っていくものだと思う」と固辞した。佐々木洋監督は「彼の夢をお手伝いするのも監督の役目」と、1人部屋を割り当て、勉強に集中できる環境を整えている。

頑張りを評価され、3月のセンバツでは開会式のプラカード役を任された。大巻は「あれだけお客さんがいる中で歩いたのは初めて。堂々と歩くことだけを心掛けた」と笑顔で振り返った。