【高校野球】春日部共栄 本多監督が6月11日に復帰へ/野球部内暴力で謹慎処分

春日部共栄 本多監督が6月11日に復帰へ/野球部内暴力で謹慎処分

センバツ出場の春日部共栄(埼玉)の本多利治監督(61)が6月11日に復帰することが明らかになった。夏の埼玉大会(7月10日開幕)は、本多監督が指揮を執ることになる。

本多監督は部内暴力と報告義務違反で、日本学生野球協会から謹慎処分(1月12日~5月11日)を受け、処分期間後も指導自粛を続けていた。春のセンバツでは、植竹幸一部長が監督登録され、5月の春季関東大会でも指揮を執った。

学校側が本多監督と面談を重ね、今後の指導方針などを確認。復帰を決めた。



監督への処分が2月1日決定

【2月1日:本多監督は選抜ベンチ入りできず】日本学生野球協会は2019年2月1日、高校・大学の不祥事を審査し処分を決める審査室会議を開き、春日部共栄・松山聖陵・龍谷大平安の監督や顧問に対し、部内での暴力行為があったとして有期の謹慎処分を決めた。これにより、この3チームの3名は、センバツ出場もベンチ入りできないことが決まった。

【2月6日:植竹部長が監督として甲子園へ】センバツに出場する春日部共栄が2月6日、植竹幸一野球部長が「監督」として甲子園に臨むことを決めた。本多利治監督が部内暴力および報告義務違反で5月11日まで謹慎。体育科教諭でもある植竹氏は、春日部共栄OB。これまで26年間、野球部長として本多監督を支えてきた。植竹氏の代わりとして、佐藤充彦コーチ(35)が部長登録で甲子園のベンチに入る。

監督暴力行為の発覚の経緯について

埼玉新聞やスポーツ紙(スポニチ・報知)などの報道を総合すると、

・17年4~5月に当時の2年生と3年生が1年生に「うざい」などの暴言を吐いたほか、ミーティング中、2年生が1年生を平手打ちしていたことが判明。

・学校側は保護者からの申し出を受けて、17年12月に第三者委員会を設置。生徒から聞き取りを進める中で本多監督の体罰も判明した。

・第三者委は2018年12月に報告書を学校に提出。報告書に監督の体罰があったことが記載されていたため、同校が監督に事実確認したところ、「やってはいけないことをやってしまった。大変申し訳ない」と認めた。

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春日部共栄、昨年4月に野球部監督が部員へ平手打ち

2018年秋季関東大会で準優勝した春日部共栄で、2019年1月20日、昨年4月に野球部の本多利治監督(61)が、練習試合中に部員を平手打ちにするなどの体罰があったことが明らかになった。

本多監督は2018年4月1日と3日、練習試合で見逃し三振をした当時の2年生と3年生計3人に平手打ちをしたり、蹴ったりしたという。既に部員や保護者に謝罪し、1月11日から指導を自粛している。

なお、春日部共栄は、19年の練習始めを例年より2日ほど遅い1月8日に開始。その際には本多監督もグラウンドに立ち、「年末にしっかりと走り込みましたので」とコメントをしていた。18年の12月末には、本多監督の故郷・高知で強化合宿に励んでいた。球場のある黒潮町まで観光バス2台、トラック1台、片道15時間での大移動だったという。

学校側は、埼玉県高野連に1月11日に報告し、すでに日本高野連にも報告されている。2月1日に行われる日本学生野球協会審査室で処分等が検討される予定。

また、学校側は、現時点で出場辞退を申し入れず、今月25日の選抜選考委員会の結論を待つとしている。

18年の秋季関東大会では準優勝し、センバツ出場が濃厚と見られていた。第91回センバツの出場校決定は、一週間後の1月25日(金)となる。昨年4月の平手打ち等の事案について、どのような処分が決定されるか注目される。

<続報>日本高野連がコメント

日本高野連の竹中雅彦事務局長は、1月20日、日刊スポーツの取材にこたえ「審議は終わっています。2月1日の(日本学生野球協会の)審査室会議に上申します。ただ、監督の不祥事であり、チームに関し、うんぬんはありません」と話したという。

また、竹中事務局長は「(センバツに)選ばれる可能性は高いが、多分、監督を代えるのでは。監督には反省してもらって。審査室の決定次第ですが」との見通しを口にした。

▷2019選抜甲子園・出場候補一覧
▷2018秋季関東大会試合結果一覧

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18年夏、20人分の背番号を全て3年生に

以下、日刊スポーツからの抜粋

<高校野球北埼玉大会:昌平6-4春日部共栄>
18年7月13日 2回戦◇さいたま市営大宮球場

4年ぶり6度目の甲子園を目指したが、まさかの11年ぶり県大会初戦敗退に終わった。

本多監督は、2017年9月30日に60歳となり、2018年3月末で定年退職した。

「まさか100回大会を監督として迎えられるなんてね」。18年の3年生は節目の年の教え子でもあった。

誕生日には、選手たちから還暦カラーかつ春日部共栄カラーの、赤色のTシャツをプレゼントされた。美術部員が描いた本多監督のイラストが目立つ。背中には「60」の背番号と、HONDAのネーム。「あれはびっくりした」と目を見開き「でも、うれしかったねぇ」と目を細めた。

シンガポールへの修学旅行では、野球部員たちがそのTシャツを着た。引率役の本多監督も着て、マーライオンの前で記念撮影した。濃密に接しながら、彼らの一体感の強さを知った。「生活態度や野球への姿勢も、とてもいい子たち。その分、弱さもあるけれど、全員3年生という一体感で潜在能力を出させてやりたい」と考えた。

監督歴39年で初めて、20人分の背番号を全て3年生に託すことに決めた。6月末の練習試合で主軸2人が故障したが、登録選手の変更はしなかった。

田山駿主将(3年)は「うれしかった。自分たちに期待してくれているんだな」と感激。「何とか勝って、監督を甲子園に連れて行きたい」とさらに強く思うようになった。

監督は監督で、優しい彼らを強くしたかった。4年ぶりにメンタルトレーニングを実施。その成果か、逆境の9回に塩野閣也外野手(3年)が意地の3ランを放ったのも、心底うれしかった。「勝ったわけじゃないから、おおっぴらには喜べないけれどね」。

60歳。「もうそんなに長くはない」と次世代へのバトンタッチは意識している。

「今日の負けを、本当の意味でどう生かすか。春日部共栄の伝統をもう一度見直して、どう作っていくか。初戦で負けたりしたときは、これまでもそうやって、また甲子園を目指してきた。今回も新チームからやり直し…ですね」と静かにまとめ、立ち上がった。このままでは終われない。春日部共栄の意地を見せる、40年目が始まる。


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【秋季関東大会】野球部ベンチ入りメンバー

強いぞ、春日部共栄。花咲徳栄、浦和学院などがひしめく・激戦区 埼玉県において秋季県大会は優勝。進んだ関東大会では準優勝。19年春のセンバツ出場出場が当確となった。

チームの柱は、エースで4番の村田賢一(2年生)だ。最速146キロを誇る。

本多監督は、「6月から心の準備をさせるため『お前がエースで4番だ』と言い続けた」と語る。そのまさに期待にこたえるかのように、秋季埼玉県大会では全試合完投。関東大会でも準決勝の山梨学院(山梨2位)戦まで1人で投げ抜いた。

打撃面でもチームの柱だ。4番を任された男は、関東大会の横浜戦で、2019年のドラフト候補である横浜・及川雅貴から本塁打を放つなど15打数4安打5打点の活躍を魅せた。

※横浜戦では自己最速を1キロ更新する146キロの直球などで7三振を奪う好投。

強い共栄を取り戻そう、新チームのスローガンに

2018年夏が終わり、新チーム結成時に指揮官が掲げたスローガンは、『強い共栄を取り戻そう——』だった。

18春季埼玉大会は1回戦で春日部東に負け。そして、18夏の北埼玉大会でも初戦で昌平に負けた。

本多監督は、秋からのチーム作りについてこう語る。

「最近は選手の気質がどんどん変わってきた。自分の指導は現代っ子に合ったものなのかを考え、選手との会話を多くすることを心掛け、個性をつぶさないことにも気を配りました。」

夏の初戦敗退で例年以上に早く新チームが始動したこともあり、投打に充実した仕上がりを見せていた。

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