【高校野球】高野連 代替大会の1億9千万円の財政支援・指針ガイドラインを発表|2020年5月27日(水)

地方大会(代替大会)への支援・ガイドライン|5月27日(水)高野連記者会見

日本高野連と朝日新聞は2020年5月27日(水)、全国各地の独自代替大会に対して、総額1億9000万円の財政支援を行うことを発表した。

中止を決定した福岡を含む全連盟に一定額を一律で支給した上で、残りは代替大会を開催する各連盟へ参加校数に応じて配分する。

また、新型コロナウィルス感染防止対策ガイドラインを作成し、今後、各都道府県連盟に配布する予定。

<日本高野連が示した主な開催条件>
・都道府県の緊急事態宣言が解除されている前提で開催する
・無観客試合を原則とする
・保護者や控え選手のスタンド入場は、各連盟が判断する
・観戦を可能とする場合は、間隔を2m以上とる
・大声を出さないようにし、拍手での応援を基本とする
・代替大会は、8月末までに終了する
・試合方式(7回制、タイブレーク、時間制限等)は都道府県高野連が決定
・1週間500球の投球制限を導入する
・健康面については、校長の同意を得ること。参加選手の健康に問題がないことを学校医から証明をうけるか、保護者から参加同意書を得る
・3密を回避する、試合前の検温を行う
・体温37.5度以上の人の来場は自粛を求める
・球場入り口、両ベンチに消毒液設置。大会スタッフはマスク着用
・水分補給の際は飲み回しは行わない
・円陣を組むは密集にならないよう配慮し、マウンド上の集合時もグラブを口に当てる
・複数の試合がある時は、試合ごとにダッグアウトを清掃、消毒

▶︎全国47都道府県の代替大会開催状況



全国の主な動き|プロ野球・政府指針など

◉全国における代替大会の主な動向:①日本高野連と朝日新聞は、代替大会向けに総額1億9000万円の財政支援を行う。感染防止対策ガイドラインを作成し、各連盟に配布する計画。(高野連が示した主な指針はこちら) なお、阪神は夏の甲子園期間中は聖地を使わずに試合日程を調整。

②全国の動きとして、福岡では全国で初めて代替大会の中止を決定。鳥取大阪では、知事が代替大会の支援を表明。徳島では大会1試合目で県内唯一の女子部員が始球式を行う。試合前の整列ではマネージャーがプラカードを持ち一緒に並べるようにする。また、佐賀長崎大分鹿児島三重などでは、共に中止となった高校総体の代替大会の開催準備が進められている。

◉プロ野球6月19日(金)に無観客試合で開幕。政府指針に沿えば、7月10日(金)から5000人を上限に観客を入れての試合が可能となり、8月1日(土)以降はさらに緩和される。

◉政府の支援:スポーツ庁は、中止となった高校野球・インターハイの代替大会について、1大会あたり最大1000万円を補助する方針。第2次法制予算案に約8億円を計上。

◉政府の指針①政府は、5月25日(月)に社会経済活動を段階的に拡大する指針を発表。イベント開催について、6月19日(金)から上限を1000人に拡大、7月10日(金)には上限を5000人まで拡大し、8月1日(土)をめどに上限を撤廃する。ただし、屋内では収容人数の50%以下を上限とし、屋外は2mの間隔確保を求める。全国から人が集まる大規模行事は、7月いっぱい自粛を求める。

都道府県をまたぐ移動は6月1日(月)から容認するが、東京・神奈川・埼玉・千葉や北海道との往来は6月18日(木)まで控えるよう求める。観光は県内なら5月25日(月)から、県外へは6月19日(金)から徐々に再開し、8月1日(土)からの全面再開を目指す。

◉政府の経済対策:政府は観光・飲食業界向けの支援策「GO TO キャンペーン」を7月下旬開始予定。旅行や飲食店予約、イベントへの来場などの消費額に応じてクーポン券がもらえるという内容。国内旅行の代金は半額(1泊=最大2万円)補助する方針。予算として約1兆7千億円を計上。

▶︎全国47都道府県の代替大会開催状況



夏の甲子園 中止決定|5月20日(水) 高野連記者会見

日本高野連と朝日新聞は、2020年の夏の甲子園の中止理由等について、5月20日(水)18時から記者会見を実施。(バーチャル高校野球でネット中継実施)

大会会長の渡辺雅隆(朝日新聞社社長)、大会副会長の八田英二(日本高野連会長)らの主な質疑応答は、以下の通り。

―中止決定に至るまでの経緯、重視したことは。

「何よりも球児、関係者の安全を第一に考えた。選手権大会は原則的に全国大会と地方大会で構成される一つの大会。開催できない地方大会が見込まれると大会全体が成り立たない。地方大会は早くて6月から始まる。全国を見渡した時、万全に実施することは極めて難しいと判断せざるを得なかった」

―各地で代替大会が企画されているが、開催できない地域も出てくるのでは。

「コロナの影響がどこまで収束するのか今は不確か。各地の高野連の自主的な判断にお任せするのが基本的な姿勢だ。ガイドラインがあるので相談には乗る。可能な限り財政面でも支援したい」

―今春センバツ出場校の救済措置はどうなるのか。

「夏の選手権大会が開催できれば、その場でセンバツ出場校にも何かできるかと考えたが、現時点でコロナ収束が見通せず、いつどこで何ができるか考えられない」




―夏の甲子園が中止となり、昨夏と来夏出場校は2大会連続出場となるのか。

「おそらく、新型コロナの影響で中止となった102回大会を挟んでなどの注釈が入ると認識する。対応を考える」

―中止決定の過程で球児、関係者の声をどの程度拾えたのか。十分だったのか。

「今回の決定に至るまで何度も各都道府県の高野連関係者から状況を聴き、吸い上げ、整理をし、今回は苦渋の判断になった。それぞれの地域がどういう状態なのかも含めて、情報はできる限り集めた」

―もう少しぎりぎりまで結論を待っても良かったという声もある。

「感染者が少ない地域でも休校や部活動停止の期間が長くなり、地方大会、全国大会とも影響が深刻になることが明らかになった。学校や部活動再開の見通しに変わりはなく、やはり今日、このタイミングの決断となった。球児だちは最低でもひと月、ふた月、練習しないと危険である」

―政府の緊急事態宣言の発令状況は大会中止の決断へ影響したのか。一番判断が難しかったところは。

「医学の専門家の方々が(新型コロナ感染拡大の)第二波、第三波が来ると言われている。長期的なウイルスとの戦いとなることを念頭に置くと、選手の安全、安心ということに重点を置いた。春と夏の大きな違いは、センバツは32代表校だけで考えたが、夏は約3800校、15万人を超える球児のことを考えた。緊急事態宣言が一部解除されたから積極的、楽観的に開催とはならなかった」

―夏の甲子園大会の日程を後ろに動かす考えは、なかったのか。

「全国大会開催は夏休み中しかできない。硬式が終われば軟式の大会もある(今夏はいずれも中止)。8月下旬から秋季大会の地区予選がある都道府県もある。甲子園大会を遅らせることは考えていなかった」



センバツ 中止決定|3月11日(水) 高野連記者会見

日本高野連は、新型コロナウィルスの感染拡大を受けて、2020年3月11日(水)に臨時運営委員会を開き、センバツ中止を決めた。夏の甲子園では2度の中止があったが、センバツは史上初となる。

【参考:高野連コメント全文(HP)】

第92回選抜高等学校野球大会の中止について

新型コロナウイルスによってお亡くなりになった方々のご冥福をお祈りするとともに、罹患された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

感染拡大を受けて、第92回選抜高等学校野球大会については無観客での開催に向けて準備をしてきましたが、11日の大会臨時運営委員会で中止を決定しました。開催に向けてあらゆる感染防止対策を準備してきました。しかし、国内の感染が収束する見通しは立っておらず、選手が安心して大会に参加できる環境を19日の開幕時点で整備できるかどうか不透明なこと、練習の一時中断などで選手たちが十分な準備をして大会に臨むことが難しくなっていることなどから、苦渋の判断となりました。

甲子園の舞台を待ち望んでいた32校の選手たちはもちろん、選手を支えてこられた学校関係者やご家族の皆様のお気持ちを考えると、誠に心苦しい思いですが、選手たちの安全を最優先に考えたうえでの結論です。全国の高校野球ファンの皆様にもご理解いただき、次の夢に向かって歩み出す32校の選手たちにどうか温かいご声援を送っていただきますよう、お願い申し上げます。

2020年3月11日
日本高等学校野球連盟
毎日新聞社

スポンサー リンク