【進路】飯山高校 常田唯斗 専修大学へ進学(豪雪地帯生まれの最速145キロ右腕)

飯山高校・常田唯斗 豪雪地帯生まれの最速145キロ右腕

長野・飯山高校の常田唯斗(ゆいと)は、2021年春に専修大学へと進学する。※2021年2月7日発表

2020年のドラフト会議ではプロ志望届を提出するも指名されず、大学野球へ進み、さらなる高みを目指す。

常田は、最速145キロのストレートが持ち味の本格派右腕。身長182センチ体重78キロの体格を持ち、マウンド上では飄々とした表情で投げ込む奪三振力の高いピッチャーだ。

長野県北部の飯山市。毎年2m超ほどの雪が積もる全国有数の豪雪地帯で、スキー場で有名な野沢温泉には車で30分ほどで、冬は-20度にも迫る寒冷地である。

飯山高校の野球部は、千曲川沿いの堤防横にあるグラウンドで日々練習を積む。

地域の少子化の影響もあり、2007年4月に飯山南高校と照丘高校が統合、その後2014年には飯山北高校が統合されて誕生した。スポーツ科学科が設置され、アルペン・クロスカントリースキーなどでの競技で実績がある。



雪国から初の夏の甲子園出場

この雪国・飯山から2019年の夏、飯山高校(公立高校)が夏の甲子園に初出場を果たした。

2019年夏の長野県大会決勝、当時2年生だった常田唯斗の活躍もあり、飯山高校は5x-4で伊那弥生ケ丘高校にサヨナラで勝利し、春夏通じて初の甲子園出場のきっぷをつかみ取った。

飯山市やその周辺地域は、「あの飯山高校が!」と歓喜に沸いた。松本市野球場で行われた決勝戦は、ここ10年で最も入場者数が多く、その期待と興奮が数字としても現れている。

迎えた2019夏の甲子園。初戦は仙台育英戦だった。聖地・甲子園の一塁側アルプスは、飯山高校のふるさと応援団が埋め尽くした。人口約2万人の飯山から、バス70台で駆けつけた「白を基調」とする大応援団、その光景はまさに故郷の「雪景色」のようだった。

仙台育英に20-1と大敗するも、試合中・試合後には、一塁側アルプスやTVやラジオを通じて、飯山高校の健闘に大きな拍手と歓声が送られた。2年生だった常田は、この試合で4回1/3を投げて被安打14の13失点と、悔しさが残る登板となった。

それから1年。新型コロナウィルス感染拡大の影響で、2020年の夏の甲子園は中止。その中で開催された夏の長野県大会(独自大会)では、飯山高校が昨年に続き、エース常田唯斗の活躍で決勝戦に進出する快進撃をみせた。決勝戦は、佐久長聖に9-0で敗れ、準優勝という結果に終わった。



常田唯斗のプロフィール

飯山・常田唯斗(ときた・ゆいと)
ポジション:投手
出身地:長野県飯山市
球歴:飯山シニアー飯山高校
生年月日:2002・6・1
身長/体重:182cm/78kg
投打:右右
50m:5.9秒
遠投:103m