《試合結果》明豊 5-4 中京大中京 準決勝 センバツ2021

明豊 vs 中京大中京 準決勝 センバツ2021

センバツ2021 準決勝 明豊 vs 中京大中京 試合のみどころ・結果を特集する。

◆3月31日(水) 準決勝  [第10日目]
13:40 明豊 5-4 中京大中京   [見所]
 明豊・・・|000|500|000|=5
 中京大中京|000|012|001|=4

明豊が中京大中京に5-4で勝利し、春夏通じて初の決勝進出。4回表、7番・塘原俊平(2年)の犠牲フライで先制すると、太田虎次朗(2年)のタイムリーで1点、9番・簑原英明(2年)の2塁打で2点を追加。さらに1番の阿南心雄(2年)のタイムリーで1点を奪い、大量5点を奪った。投げては、先発の背番号10・太田虎次朗(2年)が5回2/3を投げて、3失点も好投。残るイニングを背番号1・京本眞(2年)が粘る相手打線を抑え込んだ。4試合連続無失策と堅守も光った。

一方の中京大中京は、先発の柴田青(2年)が3回2/3を投げて5失点。その後は、1週間500球の球数制限でこの試合は「121球」が上限となっていたエース畔柳亨丞(2年)へ継投。7回からは背番号17・大江嶺(1年)が投げた。攻撃は、今大会チームトップ打点の加藤優翔(2年)が6回裏に2点タイムリーを放ち、2点差。9回裏は、無死1・3塁のチャンスを作るも1点止まりだった。



試合のみどころ

中京大中京のエース畔柳亨丞(2年)と明豊打線の対決に注目したい。畔柳亨丞(2年)は、今大会3試合で2完封。計25回を投げ1失点と安定感は抜群だ。計379球を投じたことで、1週間500球の投球制限の影響を受け、準決勝は121球が上限となる。常総学院戦で登板した松田新叶(2年)と柴田青(2年)ら控え投手陣の活躍が必須だ。打撃面では、全試合で打点を記録する7番・櫛田理貴(2年)や、チームトップ6打点を記録する6番・加藤優翔(2年)がキーマンだ

明豊は、背番号1・京本眞(2年)、背番号10・太田虎次朗(2年)、背番号11・財原光優(2年)の”3本の矢”の継投で勝ち上がってきた。3投手ともに調子が上向いてきており、小刻みな継投で相手打線に的を絞らせない。また、これまでの3試合で無失策の堅守からリズムを作る。打撃面では、3試合で計30安打・18得点と好調だ。3試合12打数7安打6打点を記録する黒木日向(2年)や今大会絶好調の米田友(2年)らが勝負強いバッティングをみせている。

【明豊のこれまでの戦歴】
・準々決勝 明豊 6-4 智辯学園 [見所]
・2回戦 明豊 2-1 市立和歌山 [見所]
・1回戦 明豊 10x-9 東播磨(延長11回)[見所]

【中京大中京のこれまでの戦歴】
・準々決勝 中京大中京 6-0 東海大菅生 [見所]
・2回戦 中京大中京 15-5 常総学院 [見所]
・1回戦 中京大中京 2-0 専大松戸[見所]



明豊 これまでの試合結果

3月29日(月) 準々決勝  [第9日目]

13:50 明豊 6-4 智辯学園 [見所]
 明豊・・|102|020|010|=6
 智辯学園|000|012|010|=4
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明豊が6-4で智辯学園に勝利。初回、明豊は1番・幸修也(2年)の先頭打者ホームランで1点を先制。3回には2番・阿南心雄(2年)と4番の黒木日向(2年)のタイムリーで2点を追加。さらに5回には4番の黒木日向(2年)が2点タイムリーを放ち、5-0と序盤で主導権を握った。一方の智辯学園は、6回裏に押出四球と内野ゴロで2点を奪い、5-3。さらに2死満塁とし長打が出れば一打逆転の場面。ここで、4番・山下陽輔(2年)の放ったレフトオーバーの打球を明豊・阿南心雄(2年)がスーパーキャッチし、得点を許さなかった。明豊は、背番号1・京本眞(2年)、背番号10・太田虎次朗(2年)、背番号11・財原光優(2年)が3回ずつを継投し、粘る相手打線を押さえ込んだ。智辯学園は、背番号1・西村王雅(2年)が先発し5失点。6回からは背番号10・小畠一心(2年)に継投。攻撃は16残塁を記録し、あと一本が出ずに敗れた。

3月26日(金) 2回戦  [第7日目]

14:20 明豊 2-1 市立和歌山  [見所]
 明豊・・・|000|100|100|=2
 市立和歌山|000|001|000|=1
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明豊が市立和歌山との投手戦を2-1で勝利。背番号10の太田虎次朗(2年)が6回1/3(90球)を投げて、被安打4・四球3・奪三振7・失点1と好投。その後、背番号11の財原光優(2年)が2回2/3(40球)を、ノーヒットに抑えて試合を締めた。秋は失策1、この2試合は失策0と堅守も光った。攻撃では、この日は3番を任された米田友(2年)のソロ本塁打で先制。追いつかれた直後の7回表には、代打・竹下聖人(1年)が勝ち越し打を放ち、少ないチャンスを確実にものにした。一方の市立和歌山は、先発の米田天翼(1年)が一発を浴びるも4回投げて被安打4と好投。6回裏には、捕手・松川虎生(2年)の2塁打で同点に追いついた。しかし、エース小園健太(2年)は、チームが追いついた直後に1失点を喫し、これが決勝点。小園は5回を投げて、被安打3・四球2・奪三振5だった。

3月22日(月) 1回戦  [第3日目]

14:20 東播磨 9-10x 明豊(延長11回)[見所]
 東播磨|301|001|301|00=9
 明豊|302|004|000|01=10x
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明豊が21世紀枠の東播磨に延長11回の末、10x-9のサヨナラ勝利。試合は、両チームが持ち味をぶつけ合う大熱戦に。初回に東播磨が足で揺さぶり3点を先制すると、すぐさま明豊が3点を奪い同点。その後も、東播磨が得点すると明豊が追いつくという展開が続いた。明豊が1点をリードして迎えた9回表、東播磨は1死3塁とすると、エース鈴木悠仁(2年)が3塁ゴロを放ち、スタートを切っていた走者が生還し同点に。延長11回裏、明豊はノーアウト満塁のチャンスを作ると、東播磨のバッテリーミスで1点を挙げて、10x-9のサヨナラ。両チーム合計5投手が登板し、計21個の死四球を与える展開に。東播磨が走者を出すと、果敢に明豊バッテリーを揺さぶり、攻め続けた。勝った明豊は、3番の黒木日向(2年)が3打点、4番の米田友(2年)が3打点と活躍。敗れた東播磨は、持ち前の”機動力”で明豊を揺さぶり、3塁側アルプスと甲子園の声援を力に”ヒガハリ野球”を存分に発揮した。



中京大中京 これまでの試合結果

3月29日(月) 準々決勝  [第9日目]

16:30 中京大中京 6-0 東海大菅生 [見所]
 中京大中京|310|020|000|=6
 東海大菅生|000|000|000|=0
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中京大中京が6-0で東海大菅生に勝利。エース畔柳亨丞(2年)は被安打2、四球5、奪三振7で完封。最終回まで馬力が残るスタミナで、9回裏もストレートで相手を押し続けた。攻撃では合計5安打も、序盤に四球や失策から4点を奪い、試合の主導権を握った。一方の東海大菅生は、肩の違和感を抱えていたエース本田峻也(2年)が今大会初先発。初回に1・2番に対して連続四球を出し、その後に送りバント処理を誤って2失点と、立ち上がりで苦しんだ。打線は、最後まで畔柳亨丞(2年)を捉えることができず2安打と沈黙した。

3月27日(土) 2回戦  [第8日目]

14:20 中京大中京 15-5 常総学院 [見所]
 中京大中京|012|501|024|=15
 常総学院|000|010|040|=5
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中京大中京が15-5で常総学院に勝利し、準々決勝へ進出。序盤・終盤と攻撃の手を緩めることなく、17安打15得点で大勝した。エース畔柳亨丞(2年)は、7回110球を投げて7安打・5四死球・7奪三振、失点1(押出四球)。最速は149キロを記録。1回戦・専大松戸戦を含めた2試合で計241球。残るイニングは松田新叶(2年)と柴田青(2年)が登板した。攻撃面では、2番・杉浦泰文(2年)が4打数4安打、6番・加藤優翔(2年)が5打数4安打4打点と活躍した。一方の常総学院は、中盤・終盤に3回の満塁チャンスを作るも攻めきれず、好機をいかせなかった。1回戦では、敦賀気比と延長13回のタイブレークで粘り勝つ野球を展開。エース秋本璃空(2年)と大川慈英(2年)はともに持ち味を出した。制球力・球威ともにあり、今後の成長が期待される両右腕だった。

3月25日(木) 1・2回戦  [第6日目]

09:00 専大松戸 0-2 中京大中京  [見所]
 専大松戸|000|000|000|=0
 中京大中京|000|002|00x|=2
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中京大中京が専大松戸との投手戦を2-0で制した。エース畔柳亨丞(2年)が被安打6・死四球2・奪三振12を記録し、完封勝利(131球)。打線は、好投手・深沢鳳介(2年)の前に”合計3安打”と抑えられるも、7回裏に7番・櫛田理貴(2年)のランニングツーランホームラン(大会第3号)で先制、これが決勝点となった。一方の専大松戸は、エース深沢鳳介(2年)が好投。右スリークオーターからの制球力は抜群で、相手打線をわずか3安打に抑えた。打線は相手を上回るヒット6本を放つも、得点を奪えなかった。