【観戦記】2026年3月21日(土) 高校野球【観たこと・感じたこと】

【観戦記】2026年3月21日(土)

■3月21日(土):センバツは、大会3日目に突入した。

■第1試合は、強打の花咲徳栄 vs 東洋大姫路の一戦。まず目についたのは、花咲徳栄・エース黒川くんの、そのガタイ。凄まじい肉体、その精悍な顔つき、カリカリのボーズ頭。それだけで、相手を大きく威圧する雰囲気を持っていた。攻撃陣は、徹底的に抑えられるも、1点を追う8回表に、相手のミスから一気に流れを呼び込んだ。「一球の怖さ」を実感するようなゲームだった。一方、敗れた東洋大姫路は、先発の下山くんが好投。6回途中までノーヒットの好投で、強力打線を丁寧に押さえ込んだ。岡田監督が「120点、200点満点あげたい」と絶賛したのも頷ける。「昨年、彗星の如く現れた、あのエース木下くんのような存在だな(今回は左腕)」と、そんなふうに感じた。2番手であがった大野くんもストレートの威力がすごかった。今夏は、神戸国際大附を筆頭に激戦・兵庫を勝ち上がる必要がある。それでも今日登板した2人の投手は、大きな柱になるだろうと想像した。


■第2試合は、21世紀枠の高知農業 vs 日本文理が対決。高知農業の1塁側アルプスは「グリーン(新緑)」に大きく染まった。吹奏楽は、金足農業を思い出させる「Gフレア」を奏でた。高知ゆかりの「アンパンマン」も聖地に響き渡る。高知農業の吹奏楽部員は少数。そのため、OBや他校の吹奏楽部員、さらには地域の人が集まり、この大応援団を結成したという。大黒柱のエース山下くんは、そんな地元の大声援を受け、きっと大きなプレッシャーを抱えながらも、最後まで一人で投げ抜いた。決して本来の調子ではなかったかもしれないが、終盤はしっかりと持ち直した。そんなエース山下くんを慕って高知農業へ入学したという捕手の山本くんは、序盤に「盗塁を3つ」を刺した。中学時代は、高知中学で全国制覇を経験したという。その実力を存分に発揮してみせた。いわゆる「強豪校」への進学をせず、「高校野球を続けること」を選択した彼。その動機や想い、それを一度聞いてみたいと思った。そこにも、「私たちの高校野球」の原点があるような気がする。・・・「21世紀枠」という制度。地域から愛されるチーム、その彼らが「憧れの聖地・全国の晴れ舞台」に立つ。地域の人びとが集い、連携し、その舞台を一緒になって作り上げる。そこには、これまでにない「つながり」が生まれ、その「ふるさと」に大きな花が咲く。一度は、廃部となった野球部。その後に復活するも、一時は部員3人となり、連合チームでの出場も経験。そんな歴史を歩んできた彼らが、憧れの舞台で、確かな爪痕を残した。決して「強さ」だけが憧れの対象ではない。「ふるさと」の彼らが、こうして甲子園という舞台に立ってプレーすること、そして、その姿と鮮やかな光景。「記憶に刻まれること」、「語り継がれること」、それこそが憧れとなり、次の世代を育んでいく。そんなことを考えながら、この試合を観戦した。


■第3試合は、優勝を狙う専大松戸 vs 北海道王者の北照が対戦。専大松戸・持丸監督は、大会前に「今回のチームには、”打力”がある」という趣旨のコメントをしていた。4回表の先制劇は、非常にスピーディーだった。ただ今回、印象に残ったのは、打力・走力ではなく、エース門倉くんのピッチングだった。長身にも関わらず、非常にコンパクトな投球フォームで、抜群の制球力をみせた。小気味のいいピッチングで、守りにもリズムが生まれる。試合を通じて、「”投手力も”充実している」そんな印象を抱いた。一方、敗れた北照は、エース島田くんの好投が光った。太ももは、「丸太」のようだった。この冬、どれほどの鍛錬を積み重ねたのだろうかと想像した。東京・葛飾区の出身。ブラスバンドからは「北の国から」が聴こえた。一方、彼は「北の国へ」向かい、このセンバツで9回好投した。これもまた「高校野球」の姿だと思った。エースを支えたバックは、無失策。「カモシカ」のように俊足巧打が揃う専大松戸を相手に、慌てることなくノーエラーで守り切った。引き締まった好ゲームだった。

[春季大会(各地)]

東京:新宿とウェルネスの2チームが、本大会への切符を獲得。新宿は、2試合連続で20得点以上と打線活発!「新宿高校」は、新宿のど真ん中にあることを初めて知った。マルイの目と鼻の先であった。

静岡:静清と静岡西は、痺れるタイブレーク投手戦に。最後は、静清が2x-1(延長11回サヨナラ)で勝利した。

愛知:各地区大会が進捗している。昨夏Vの豊橋中央は、2戦連続で勝利した。

岐阜:各地区の更新先が告知された。Twitterでの情報提供も充実している。岐阜総合が市立岐阜商業に1-0で完封勝利した。

三重:菰野は桑名工業に7-0(7回コールド)、津商業は亀山に14-2(5回コールド)で勝利した。

広島:地区予選が本日開幕。広島商業は廿日市に11-1(5回コールド)。尾道は英数学館に2-1で競り勝った。広島新庄・広陵も初戦をコールド発進した。

香川:丸亀城西は9回表に5点を奪って逆転し、津田に7-3で勝利。高松商業は琴平に10-0(5回コールド)で勝利した。

徳島:脇町は、吉野川に大勝。脇町の森本くんが凄い!「本塁打2本+2塁打2本」を放つ大活躍をみせた。

愛媛:松山聖陵・西条はコールド発進。松山商業は先発の久保くんが9回完封。北宇和は、稲垣くん・田口くんが本塁打を記録した。

高知:明徳義塾は、初回に2点を先制される流れも、最後は小津に4-3で競り勝った。この日は高知農業がセンバツに挑んだ。

福岡:筑陽学園は大勝、近代福岡は小倉に7-0(7回コールド)。東海大福岡は北筑にコールド勝利した。

佐賀:早稲田佐賀は、龍谷に10-0(5回コールド)。山崎くん・野田くんの2人が本塁打を記録した。鳥栖工業と佐賀北はタイブレークの末に、鳥栖工業が4-3(延長10回)で競り勝つ。鳥栖工業の岡部くんが本塁打を記録した。鹿島と伊万里実業は乱打戦となり、最後は鹿島が14-13(延長10回)で勝利した。

長崎:鎮西学院は、壱岐商業に8x-7(9回逆転サヨナラ)。9番川副くんがサヨナラタイムリーを記録した。

熊本:鹿本商工・鹿本連合は、高専八代・甲佐連合に8x-7(9回逆転サヨナラ)で勝利した。

大分:大分大会は、本日開幕。大分高校は、日本文理大付に5-3で勝利。終盤までもつれる接戦だった。

宮崎:小林高校は、飯野・高城・福島連合に7x-6(9回サヨナラ)。都城商業は、都城西に14-11(延長12回)で勝利、これも壮絶な試合となった。

鹿児島:頴娃は国分に3-0、鹿児島情報は水産に6-0でそれぞれ完封勝利した。

沖縄:注目の宜野座vs前原の一戦は、前原が6-2で競り勝つ。首里と浦添の対戦は、投手戦に。浦添が1点を追う9回裏に同点に追いつくも、最後は首里が5-3(延長11回)で競り勝った。 

[全国各地] 試合日程・結果

【全国大会】
センバツ夏の甲子園U18代表
国スポ明治神宮大会プロ志望届
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【地区大会】
北海道東北関東東京東海
北信越近畿中国四国九州

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【都道府県大会】
北海道
青森岩手秋田山形
宮城福島
茨城栃木群馬山梨
埼玉千葉東京神奈川
長野新潟富山石川福井
静岡愛知岐阜三重
滋賀京都奈良和歌山
大阪兵庫
岡山広島鳥取島根山口
香川徳島愛媛高知
福岡佐賀長崎熊本大分
宮崎鹿児島沖縄

[目次]