【高校野球】投球制限・球数制限と申告敬遠のルール

高校野球 投球制限と申告敬遠のルールまとめ

高校野球における「投球制限」と「申告敬遠」に関するルールをポイント整理する。※2020年春から導入開始

◆1人の投手の投球数が1週間で500球に達した場合(登板中に達した場合は打者との対戦が完了するまで)、それ以上投げることを認めない。

降雨などノーゲーム、再試合となった試合の投球数も制限にカウントする。当初の日程から雨天などにより試合数が増えた場合でも、1週間内の投球数を500球を超えることはできない。

◆運用ルールについて。試合前のメンバー表交換時に、大会本部が両チームに過去6日間の試合で登板した投手の投球数が記された表を配布する。チームはどの投手があとどれだけ投げられるかを確認して、試合に臨む。

◆グラウンドでの運用は、審判にゆだねられる。登板中の投手の1週間の総投球数が450球前後になったところで、幹事審判が球審に連絡。500球に到達した場合、球審がその打者との対戦完了後、ベンチに投手交代を促す。降板した投手は再登板できない。そして試合後には、公式記録を用いて、再び両チームに各投手の投球数を確認してもらう。

◆申告敬遠について。申告すれば投球せず故意四球にできる。申告する場合は伝令に限り、カウント途中からでも適用できて、申告後はその打者への球数は加算されないほか、打者は必ず打席にいったん入る必要がある。

導入される対象の大会

◆対象となる試合は、春夏の甲子園や地方大会の全公式戦

◆今後、3年間は試行期間となり、翌年からルール化の方針

導入される主な取り組み

(1)1人の1週間の総投球数を500球以内(500球となる打者完了まで投球可能)
(2)原則として3連戦を回避
(3)投球せずに敬遠できる「申告敬遠」導入
(4)健康調査票を配布し障害の有無把握
(5)障害に関する情報を共有できる環境づくり
 ※試行期間は3年。 



夏の甲子園2021年における投球数

1週間500球の投球制限 [決勝戦]

⭐️夏の甲子園2021年の決勝に進出した智辯和歌山・智辯学園の投球数上位2投手における投球数をまとめた。「1週間500球の投球制限」の対象となる投球数は下線の通り。

⭐️凡例:下線は決勝で「1週間500球」の制限にカウント範囲とされる投球数赤字は決勝で投げられる上限数

⭐️智辯和歌山・智辯学園ともに最も多くの球数を投じている上位2投手は、決勝では投球制限のルールによる影響はほぼなし(≠疲労の影響)。

《智辯和歌山》
・中西 3回戦=145球準決勝=124球 (合計269球、カウント範囲269球上限231球)

・塩路 準々決勝=80球 (合計80球、カウント範囲80球上限420球)

《智辯学園》
・西村 1回戦=95球、2回戦=123球、準々決勝=109球 (合計327球、カウント範囲109球上限391球)

・小畠 1回戦=9球、2回戦=15球、3回戦=96球準々決勝=10球準決勝118球(合計248球、カウント範囲224球上限276球)



1週間500球の投球制限 [準決勝]

⭐️夏の甲子園2021年のベスト4進出チーム(近江・智辯和歌山・智辯学園・京都国際)の投球数上位2投手における投球数をまとめた。決勝戦は29日(日)に予定され、「1週間500球の投球制限」の対象となる投球数は下線の通り。

⭐️近江は2回戦が最も遅い23日(月)に実施されたため、唯一近江が2回戦の投球分も決勝までの投球制限の範囲にかかる。

⭐️最も影響を受けるのが、近江の山田投手で上限数207球(ここまで1試合で最多球数は108球)。ついで京都国際の森下投手で上限数290球。智辯和歌山と智辯学園には、大きな影響がない(1試合×150球と仮定すると、2試合で計300球以上が投じられる)。

⭐️参考:下線は決勝戦に進んだ場合に「1週間500球」の制限にカウントされる投球数赤字は残り2試合(準決勝・決勝)で投げられる上限数

◆近江:山田 1回戦ノーゲーム=63球、1回戦=68球、2回戦=108球3回戦=89球準々決勝=96球(合計424球、カウント範囲293球→上限207球)

◆近江:岩佐 1回戦=46球、2回戦=37球3回戦=60球準々決勝=51球(合計194球、カウント範囲148球→上限352球)

◆智辯和歌山:中西 3回戦=145球(カウント範囲145球→上限355球)

◆智辯和歌山:塩路 準々決勝=80球(カウント範囲80球→上限420球)

◆智辯学園:西村 1回戦=95球、2回戦=123球、準々決勝=109球(合計327球、カウント範囲109球→上限391球)

◆智辯学園:小畠 1回戦=9球、2回戦=15球、3回戦=96球準々決勝=10球(合計130球、カウント範囲106球→上限394球)

◆京都国際:森下 2回戦=130球、3回戦=142球準々決勝=68球(合計340球、カウント範囲210球→上限290球)

◆京都国際:平野 準々決勝=79球(カウント範囲79球→上限421球)

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