【観戦記】2026年3月24日(火)

■3月24日(火):センバツは、大会5日目に突入。
■第1試合は、10度目のVを狙う大阪桐蔭 vs 熊本工業の一戦。久々に大阪桐蔭のブラスバンドの音色を聴く。この吹奏楽の音に包まれながら、「試合をやりたい!」そう思う選手は、全国にたくさんいるだろうなと思う。さて、勝った大阪桐蔭。新2年生で192cmの左腕・川本くんが先発。「これはノーヒットノー・・・」と想像させるような、素晴らしいピッチングだった。終わってみれば、9回完封+計14奪三振。怪物が、また1人、鮮烈な全国デビューを果たした。(=その体格と苗字の近さから、先輩の川原くんを思い出す) 打線では、4番・谷渕くんが初回にタイムリー、終盤には犠牲フライを放つなど計2打点と活躍。4番の役目をしっかりと果たす。谷渕くんは、高知・四万十川の出身。高知の人もきっと喜んでいるだろうなと想像した。一方、敗れた熊本工業は、身長167cmの堤くんが先発。両先発の身長差は、実に25cmだった。2回〜7回までの「6イニング連続でノーヒット」に抑えるなど、持ち前の制球力の高さを存分に発揮。内野への積極的な声掛けや目配せなども印象に残り、「いいヤツ!」なのだろうなと思わせた。終盤には、センターの山口くんが左肘付近に死球を受ける。テーピングぐるぐる巻きの状態で守備につき、しっかりとセンターフライを捕球した。「根性」というものが、時代とともにややネガティブなニュアンスを持ち始める中、それでも痛みに耐えながらプレーを続ける姿に拍手を送りたいと思った。攻撃では、あと1本。あと1本が出ず、競り負けた。
■第2試合は、”超”名門校同士の対決。中京大中京 vs 帝京の一戦。センバツ開幕前、昨秋の印象から「中京大中京は、投手力がやや課題」と頭にあった。が、この試合では、先発の安藤くん、2人目の太田くんが、想像を遥かに上回る好投を魅せた。先発した安藤くんは、躍動感が際立った。センバツLIVE!の解説・永田監督(静岡・日大三島)も「秋から、もの凄く成長した!」と絶賛。彼の躍動感+アドレナリンが、チーム全体に伝播しているような雰囲気があった。さらに、2人目の太田くんは、それ以上にキレキレだった。残る5回1/3を「四死球0・奪三振9」と完璧にリリーフ。彼から得点を奪えるイメージが全く湧かなかった。打者では、4番荻田くんが完璧な2ラン本塁打・・・。昨秋からの成長、このセンバツでの成長。中京大中京が「ベスト8一番乗り」を決めた。一方、敗れた帝京は、仁禮パスカルジュニアくんが先発。「故郷・愛知」との対決は、どんな心境だっただろうか。2人目の岡田くんも、最後まで粘投した。ただ、中京大中京と比較して、チーム全体が「やや堅い・緊張している?・コンディション不良?」のような印象を持った。注目度+報道量(=取材量)が多いのが、超名門校。そのプレッシャーも跳ね退け、さらにはその熱視線を原動力として、再び聖地で「縦縞の躍動」を見せてほしいと思った。
■第3試合は、八学光星 vs 滋賀学園の一戦。両校のベンチ入りメンバーを眺めると、「沖縄出身」が計6人。八学光星が2人、滋賀学園が4人。「互いに知り合い同士かも?!」と思いながら観戦する。まずは、敗れた滋賀学園。先発は、初戦で投げたエース土田くん・伴田くんではなく、秋はほぼ登板経験のなかった背番号15奥間賢くん(3年・オクマケネス)だった。捕手の島尻くんと「沖縄バッテリー」を組み、9回を一人で投げ抜いた。序盤から制球に苦しむ場面もあったが、1イニングに大量失点を許さず、流れを簡単には譲らぬ我慢のピッチングが光った。一方、勝利した八学光星。こちらも先発は、秋公式戦での登板がなかった背番号19岩崎賢成くん(2年)。要所要所を抑えて、中盤まで試合を作った。1点リードした場面から、キャプテンでエースで4番の北口くんへスイッチ。このまま逃げ切るのか!?と思いきや、すぐさま滋賀学園が逆転するという展開に。最後は、八学光星の1番菅沼くんが決勝打を放ち、試合を決めた。ハイライトは、9回表・2死2塁の場面。1点を追う滋賀学園は、3番吉森くん。対する八学光星は、エース北口くん。最後の最後に両チームの「役者」が激突した。結果は、セカンドライナーでゲームセット。試合の命運を握る名勝負だった。
[春季大会(各地)]
■愛知:東三河地区は、豊橋中央・桜丘・国府・豊川が1位に。名古屋地区は、星城・至学館・東邦・たちなば・東海・愛知・大同大大同・名経大高蔵・中部大春日丘・名電・名古屋・享栄の1位に。西三河地区は、刈谷工科・西尾東・刈谷北がゾーン1位に。
■三重:中地区は、敗者復活戦。津西と白山がそれぞれ5回コールドで勝ち上がる。
■香川:蓬莱は、坂出工業に9-0(7回コールド)。2番佐伯くんが2打数2安打2打点と活躍。投げては、先発の今井くんが5回を被安打1、2人目の安田くんが残る2回を完全救援した。昨夏Vの尽誠学園は、高専高松にコールド。先発の吉井くんが5回を零封。4番小寺くんが3打数2安打3打点と躍動した。
■高知:早くも準々決勝へ突入。明徳義塾は、中村に6-1で勝利。先制される展開も、終盤逆転。先発の谷野宮くんが9回を被安打8・四死球0・奪三振4・失点1で完投。多くの選手が代打・代走で出塁し、経験を積ませているように見える。高知商業は、土佐に4-3で逆転勝利。0-3で迎えた8回裏に4点を奪い、競り勝つ。4番河野くんが3打数1安打3打点(本塁打あり)と活躍。おそらく逆転3ランではないだろうか。先発の北添くんが9回3失点で完投した。
■福岡:博多は、筑前に3-1で勝利。福岡第一は、三池に11-1(5回コールド)。監督交代があった西日本短大附は、三池工業に7-0(7回コールド)で勝利し、初戦を飾る。東筑は、初回10点を先制し、八幡中央に23-0(5回コールド)。真颯館は、青豊に3x-2(9回サヨナラ)。青豊は、9回表に同点に追いつくも、惜敗した。常磐は、鞍手に5-4で競り勝つ。
■熊本:熊本商業は、人吉にコールド。3番齋藤くんが本塁打を含む3打数2安打4打点と活躍した。ルーテル学院は、必由館に5-0で勝利。先発の米田くんが7回を被安打2・四死球0と好投し、前田桜→梶川くんが救援して、完封リレーした。東海大星翔は、秀岳館に6-4で逆転勝利。2人目の三池くんが残る4回を被安打2・四死球0・奪三振6・無失点と好投。3番境くんが4打数2安打4打点と躍動した。開新は、専大熊本に4-3で競り勝つ。先発の津川くんが7回を被安打2・無失点と好投し、2人目の小野くんが最終回に粘る相手を振り切った。熊本北は、学園大附に3x-2(延長10回サヨナラ)。先発の山口くんが10回を投げ抜き、失点2と好投した。
■宮崎:日南振徳は、都城泉ケ丘に4-3で逆転勝利。先発の村上くんが9回を奪三振12・失点3と好投した。鵬翔は、都城にコールド。作田くん・甲斐琉くんがともに3打点と活躍。都城商業は、日章学園に5x-4(延長10回サヨナラ)で勝利。8回裏に3点を奪って同点に追いつき、延長で競り勝つ。先発の清水くんが5回2失点、2人目の眞方くんが残る5回を2失点といずれも好投した。
■鹿児島:隼人工業は、吹上に6-1で勝利。先発の中野くんが7回を被安打2・四死球4・奪三振11・無失点と好投した。鹿児島は、川内商工に9-5で勝利。鹿児島は3番加治屋くんが5打数3安打2打点、川内商工は岩下くんが4打数3安打2打点と活躍した。鶴丸は、出水商業に6-3で勝利。先発の児玉くんが8回を被安打9・失点1と粘投した。鹿児島高専は、連合チーム(志學館・鹿児島修学館・山川・川辺・薩摩中央・大口・蒲生)に、11-8で勝利。壮絶な乱打線を制す。連合チームは、佐土原が2度マウンドに上がり、試合を作った。
■沖縄:興南は、西原に4-2で競り勝つ。4番捕手の丹羽くんが本塁打を記録。投げては、先発の後藤くんが9回を被安打8・四死球2・奪三振11・失点2と好投した。沖縄水産は、八重山商工にコールド。大城秀→眞榮城→大城奏の継投で、5回を被安打1・無失点に抑えた。ウェルネスは、八重山に5-0で勝利。先発の内間くんが8回を被安打2・四死球1・奪三振11・無失点と圧巻のピッチングを繰り広げた。美来工科は、宜野湾に6-0で勝利。先発の垣花くんが9回完封した。沖縄カトリックは、北山に8-7で競り勝つ。江→饒→江という継投で、9回裏に1点差に迫る相手打線を振り切った。名護は、本部に4-1で勝利。敗れた本部、中京大中京の背番号16古堅くんは本部中学の出身。彼のセンバツでの活躍を、観戦しただろうか。
[全国各地] 試合日程・結果
【全国大会】
・センバツ・夏の甲子園・U18代表
・国スポ・明治神宮大会・プロ志望届
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【地区大会】
・北海道・東北・関東・東京・東海
・北信越・近畿・中国・四国・九州
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【都道府県大会】
・北海道
・青森・岩手・秋田・山形
・宮城・福島
・茨城・栃木・群馬・山梨
・埼玉・千葉・東京・神奈川
・長野・新潟・富山・石川・福井
・静岡・愛知・岐阜・三重
・滋賀・京都・奈良・和歌山
・大阪・兵庫
・岡山・広島・鳥取・島根・山口
・香川・徳島・愛媛・高知
・福岡・佐賀・長崎・熊本・大分
・宮崎・鹿児島・沖縄
[目次]

