【観戦記】2026年3月26日(木)

■3月26日(木):センバツは、大会7日目に突入。→【🆕 更新 🆕】3月25日(水)分 春季大会(各地)のレポートを更新済み
■第1試合は、山梨学院 vs 大垣日大の一戦。ハイネックが似合う新2年生の背番号14渡部くんが、2試合連続で先発。初回にソロ本塁打こそ浴びるも、9回1死までを投げて被安打3・四死球2と好投。自滅するようなイメージが全く湧かず、安心して試合を任せることができる投手という印象を持った。クイック牽制のテクニックには、驚かされた。9回1死からは、2人目の背番号10木田くん。キレのあるボールに加えて、クローザーの「職人感」が溢れ、キャラも際立っている。攻撃面では、序盤から細かいミスが複数発生(牽制死やバントミスなど)。ずっと「マグマ」が溜まっているような状態が続き、終盤にそれが爆発したという印象だった。一方、敗れた大垣日大。先発は、左腕の背番号10谷之口くん。昨年センバツでは「背番号1」を背負っていた。繰り出す「大きなカーブ」は、”魔球”のようだった。ボール球も多い中、なんとか粘りのピッチングを続ける。女房役の捕手・高田くんが盗塁を刺すなど、ピンチを救うシーンが数回あった。「そろそろ5回頃で継投かな・・・」と想像していた。その後、守る7回裏に、安打→安打→四球から1死満塁のピンチを迎える。ここで継投の決断がされた。2人目でマウンドに上がった太田くんは、勝ち越しタイムリーを浴びる。非常に難しく、酷な場面であった。シチュエーションに応じた継投か(=やや受け身)、シチュエーションを作り出す継投(=能動的にイメージに向かって作り出す)か。それぞれの投手が「役割を果たした」と感じることができる采配とは、どんなものだろうか。こんなことを考えながら、試合を振り返った。打者では、初回に3番竹島くんがソロ本塁打を放つ。あの夏の済美を思い出させる「ライトポール直撃弾」だった。
■第2試合は、英明 vs 東北の一戦。まず、勝った英明は、背番号4の松本くんが先発。明治神宮大会・北照戦でも好投した通り、この試合でも「ひょうひょう」と打たせるピッチングで9回3失点と好投。「牽制死を2つ」取るなど、東北の武器「足」を封じた。攻撃では、1-1の同点に追いつかれた直後の4回表、9番前田くんのレフト前への浅いタイムリーで、セカンド走者の矢野くんが一気に生還。3塁コーチャーも「矢野なら!」と信頼して手を回したと想像した。バックの守備、攻撃面での犠打(=出場校最多犠打)も、しっかり・きっちり。大舞台で、持ち前の「きっちり野球」を発揮し、創部初のベスト8入りを決めた。一方、敗れた東北。我妻監督の「仕掛け」に注目していたが、試合の序盤で、先発のエース和泉くんを3回途中でスパッと交代。監督の「勝負勘」で、ここを無失点で凌いだ。試合では、和泉・石崎・金沢・狩野の4投手を次々に投入。さらに、代打・守備でもベンチ入りメンバーを続々と送り込んだ。「やるぞ!」というメッセージ。戦術面での仕掛け+控え選手の続々投入。これらは、選手全体の士気を高め、さらには試合中の集中力を高める効果があるのではないかと想像した。9回裏の攻撃の場面では、エース和泉くんを打者への伝令として起用。3回途中で降板したエースへの心配りかなと思った。打者では、キャプテンの1番松本くんが同点打+ソロ本塁打と躍動。気合い十分。チームを牽引し、まとめる力も高そうな選手だと想像した。このチームは、エース級が4人揃い、攻撃面も非常に多彩で面白い。亡くなった佐藤監督が育んだ「自由」という土壌に、我妻監督の「規律」が加わり、成長中。今夏、さらに力をつけて、この場所に戻ってきそうだなと感じた。とても好感の持てるチームだった。
■第3試合は、大阪桐蔭 vs 三重の一戦。「なんという試合・・・」そんな2時間44分だった。まず、勝った大阪桐蔭。注目のエース吉岡くんは、初回にMAX152キロをマーク。これが「TOINのエースか!」と感じさせるも、初回から「四球3つ」を出してしまい、すぐさま逆転を許す。このあと、5回裏途中まで続投するも、7四死球+4暴投。球数も100球を超え、ここで西谷監督はついに交代を決断した。その後、球場全体が「三重・押せ押せムード」となるものの、2人目の石原くん→3人目の小川が、その雰囲気に呑み込まれず、力投を続けた。「大阪桐蔭」というブランド・看板が持つプレッシャーは、対戦相手にだけではなく、自ら自身にも「もしかかるもの」なのかもしれないなと思った。一方、敗れた三重。先発した技巧派左腕の吉井くんは、90キロ台の変化球でかわす。2人目の背番号20船橋くんは、フィールディングよく凌ぐ。3人目の皿井くんは、長い左腕がまるでゴムのようにしなる投球フォーム。4人目の背番号10古川くんは、MAX149キロを計測。個性豊かで、魅力に溢れる投手陣だった(=前回、佐野日大を完璧に抑えた背番号18上田くんも含めて)。攻撃では、5-5の同点で迎えた9回裏の場面。2死2塁と一打サヨナラの場面で、3番秋山くんに打席が回る。先ほど、NHKのアルプス中継で、秋山くんのお父さんがインタビューされたばかりだった。ここで3番秋山くんは、見事にレフト前へ運ぶ。しかし、レフトからの好返球で、本塁タッチアウトに。お父さんの表情もテレビに映し出される。「父と子」のドラマも見ることができた。・・・しかし、すごい試合だった。
■第4試合は、専大松戸 vs 九国大付の一戦。昨日からの順延を経て、第4試合に実施。「専大松戸」といえば、2023年夏の甲子園の際、大雨による新幹線見合わせの影響で、応援団の大半が駆けつけられぬアクシデントがあった。今回は、大丈夫だったのだろうか。まず、勝った専大松戸。初回に先頭打者が四球で出塁し、自慢の「足」で盗塁を試みるも、阻止される。その後も、走塁ミスが続く。嫌な流れになるかと思いきや、「落ち込んでいる暇はない」とばかりに積極的な攻撃を展開した。3-3の同点で迎えた5回裏には、走塁ミスがあった直後、5番瀬谷くんがポテンと落ちるタイムリーを放ち、勝ち越し。「これは、専大松戸にツキがありそう」と感じた。先発は、横浜戦で完投した小林くん。5回途中で100球を超えると、すぐさまエース門倉くんにスイッチ。切れ味鋭い「フォーク」が冴え渡り、残るイニングをほぼ完璧に押さえ込んだ(=ツキではなく、エースが流れを作った)。終盤の8回裏には、DHを任された吉田くんが特大3ランを放ち、試合を決めた。持丸監督が「このチームは、打撃がいい」とコメントしていたが、それを裏付けるような一発だった。一方、敗れた九国大付。普段、救援を任されるエース渡辺くんが先発し、3回3失点。その後は、背番号9岩見くんがロングリリーフする、という継投だった。岩見くんは、交代直後の4回裏の先頭に死球、続く5回裏には連続四球。もしかしたら、準備が普段と異なっていたことが影響したのかもしれない(=要因は他にもあるかもしれない)。敗戦後、3塁側ベンチに戻る際、そんな岩見くんが涙しているシーンが目に入った。普段は表情を崩さず、冷静そうな彼が流した涙。この敗戦が、彼をもっと大きく成長させるのだろうと想像した。「秋の日本一」というプレッシャー、大会前には様々あったのかもしれない。約3ヶ月半後から始まる夏の福岡大会を勝ち上がり、この舞台で、夏の日本一を目指してほしいと思った。
[春季大会(各地)]
■神奈川:地区予選は、ほとんどが順延に。武相は横浜翠嵐に11-1、橘は城郷に8-5で勝利。それぞれ1位・2位となった。
■愛知:東三河地区は、すべて順延。尾張地区は、すべて順延。名古屋地区は、2次予選の組み合わせが決定。西三河地区は、鶴城丘・豊田大谷・西尾が、敗者復活戦で勝ち上がった。知多地区は、2次トーナメントの組み合わせが決定した。
■岐阜:岐阜地区では、岐阜総合が聖徳に8x-7(9回サヨナラ)。岐阜第一が岐南工に4x-3(延長10回サヨナラ)。西濃地区では、大垣商業が池田に4-0で完封勝利。中濃飛騨地区では、帝京大可児が美濃加茂に5-0で勝利。岩渕・臼田・所くんの継投リレーで相手打線を完封した。斐太・高山工・飛騨神岡連合は、飛騨高山に4-2で競り勝つ。先発の渡邉くんが9回2失点と好投。東濃地区では、多治見工業が中津商業に3-2で逆転勝利。先発の武知くんが9回2失点と好投。麗澤瑞浪が土岐商業に3x-2(9回サヨナラ)。先発の保母くんが9回2失点とこちらも好投をみせた。
■三重:北地区では、海星が四日市南に5-4で競り勝ち、準決勝へ進出。中地区は、敗者復活戦。白子が名張に13-12(延長12回)で競り勝つ。津東・津西・稲生も勝ち上がった。
■兵庫:地区予選が開幕。トーナメント表が最新化されるタイミングが不定期なので、更新された時間がわかると把握しやすい。3試合が行われ、武庫荘総合・甲陽・仁川学院の3チームが勝利した。
■香川:四学大香川西は、大手前高松に8-5(延長10回)で勝利。10回表に6番田中駿悟くんのタイムリーなどから一挙4点を勝ち越した。志度は、高松南にコールド。初回に一挙5点を先制。4番橋本竜空くんが3打数3安打3打点と躍動した。
■徳島:那賀は、名西に3-0で勝利。先発の田神くんが9回を奪三振11の好投で完封した。海部は科学技術にコールド、継続試合を制す。サード藤本くんが3打数2安打2打点と活躍した。鳴門高校は、鳴門渦潮に10-0(6回コールド)。先発の辻くんが6回を被安打1・四死球3・奪三振1・失点0と好投。キャッチャー湊くんが最多3打点を記録した。
■愛媛:西条は、川之江に3-1で勝利。先発の渡辺くんが9回を被安打4・失点1と好投した。小松は、大洲・大洲農にコールド。1番日野くんが3打数3安打3打点、2番德山くんが本塁打を記録。松山商業を撃破した大洲・大洲農の春は、ここで終わる。松山聖陵は、松山学院に8-0(7回コールド)。先発の竹内くんが7回を被安打4・四死球0・奪三振5で零封。セカンド玉井くんが最多3安打を記録した。聖カタリナは、新居浜西に6-3で勝利。坂井くんが本塁打を含む5打数4安打1打点と活躍した。北宇和は、帝京第五に5-3で競り勝つ。上野→門脇→西→稲垣の4投手が継投。京屋くん・田口くんがともに2安打2打点と活躍した。宇和島東は、吉田・南宇和・野村連合に6-0で勝利。サード江藤くんが4打数3安打3打点と躍動。先発の片上くんが9回を四死球なしの計96球で完封、マダックスを達成した。
■高知:高知中央は、梼原に5-0で勝利。先発の松浦くんが6回を奪三振10、2人目の堅田くんが残る3回を奪三振6と好投し、相手打線を完封。昨夏を沸かせた投手が、成長を見せる。打者では、4番下瀬くんが最多3安打を記録した。高知高校は、丸の内・追手前連合にコールド。先発の味田くんが6回を被安打0・四死球2・奪三振12と好投。2人目の松葉くんも残り1回を被安打0に抑えて、ノーヒットノーランを達成(7回参考)した。
■福岡:純真は、福岡西陵に11x-10(延長10回サヨナラ)。終盤に一挙7点を返して同点に追いつき、最後は競り勝った。東海大福岡は、育徳館に6-0で完封勝利。飯塚は、東筑紫学園に10-0(5回コールド)。 福岡大大濠は、若葉に10-5で勝利。筑陽学園 は、西南学院に4-3で競り勝つ。福岡高校は、福岡第一に6-2で勝利。5回表に一挙5点を先制し、主導権を握った。九産大九州は、八女工業に6-5で逆転勝利した。
■佐賀:小城は、武雄に4-2で勝利。1番中山くんが3打数3安打1打点と活躍。2人目で登板した樋口くんが6回2/3を被安打2・失点1と好リリーフした。高志館は、三養基に4-1で勝利。先発の香月くんが9回1失点と好投。1番森川くん、3番東島くんがいずれも3安打を記録した。有田工業は、鹿島に10-0(5回コールド)。捕手の畑元くんとファースト森くんが2安打2打点と活躍。先発の中村くんが5回を被安打1・四死球1・奪三振9で零封した。
■長崎:瓊浦は、鹿町工業に4-0で勝利。3番福島心人くんが3打数2安打3打点と活躍。盗塁を3つ試み、1度成功させた。創成館は、長崎工業に3-1で勝利。1点を負う土壇場9回表、4番山本大勢くんの逆転2ランなどから3点を奪い、劇的逆転勝利。敗れた長崎工業は、先発の坂下海太くんが9回を被安打6・四死球4・奪三振3・失点3と好投した。長崎商業は、猶興館にコールド。7番福永悠真くんが3ランを含む3打数2安打4打点と躍動した。大崎は、鎮西学院に3-0で勝利。先発の山本翔大くんが9回を被安打1・四死球2・奪三振6・計97球で完封、マダックスを達成した。大村工業は、昨春21世紀枠の壱岐に9-2(7回コールド)。セカンド小林泰史郎くんが5打数3安打3打点と活躍。先発の大塩翔斗くんが7回2失点と好投した。諫早農業は、北陽台にコールド。1番舘流星くんが4打数4安打とリードオフマンとしてチームを牽引した。
■熊本:鎮西は、千原台に6-1で勝利。先発の高崎くんが9回1失点と好投。済々黌は、小国に13-1(5回コールド)。1番高来くんが2打数2安打3打点+3盗塁とダイヤモンドを駆け巡った。八代工業は、菊池に7回コールド。ショート黒田くんが3盗塁、レフト齊藤くんが4打数3安打3打点と活躍した。城北は、岱志に10-3(8回コールド)。8回裏に一挙6点を奪い、コールド決着。山東くんが本塁打を記録した。
■大分:大分雄城台は、日出総合に3-0で勝利。先発の衛藤くんが9回を被安打3・四死球1・奪三振9で完封した。三重総合は、別府翔青に7-4で勝利。ファースト高橋くんが4打数2安打3打点と活躍した。明豊は、高田に10-0(6回コールド)。注目のショート川口くんは4打数2安打2打点と活躍。先発の高口くんが4回を被安打2、2人目の村上大くんが残る2回をノーヒットに抑えて零封した。柳ケ浦は、大分高専に4-0で勝利。先発の小縣くんが9回を被安打4・四死球0・奪三振7・計90球で完封、マダックスを達成した。大分舞鶴は、大分高校に7-2で勝利。捕手の三好くんとライト藤内くんがともに2安打2打点と活躍。先発の生田くんが5回1失点と好投し、その後は八重樫→久知良が救援した。大分商業は、大分東・宇佐産業科学・由布連合に12-0(5回コールド)。米田→宮本→染矢くんの継投リレーで、被安打0・四死球0の完全試合(=5回参考)を達成した。
■宮崎:小林西は、延岡学園に8-2(延長10回)で勝利。9回裏に同点に追い付かれるも、10回表に一挙6点を勝ち越した。先発の園田くんが6回2/3を1失点と好投し、その後は川原→児玉くんがリリーフした。宮崎日大は、鵬翔に11-1(7回コールド)。ライト小屋くんとレフト甲斐くんが2安打3打点と活躍。先発の椎葉くんが6回を被安打0に抑える好投を見せた。日南学園は、日南振徳に10-1(7回コールド)。3番田中くんが本塁打を含む3打数2安打2打点と活躍した。宮崎学園は、宮崎大宮に3-2で勝利。先発の田中くんが5回2失点、その後は河井→野脇くんが残る4回を無失点に抑えた。敗れた宮崎大宮は、先発の関谷くんが9回を被安打3・失点3と好投した。
■鹿児島:鹿児島商業は、出水中央に7-0(8回コールド)。先発の福元くんが8回を被安打4・四死球0・奪三振6で零封した。指宿商業は、志布志・串良商業連合に13-6で勝利。3番吉村くんが本塁打を含む4打数2安打4打点と躍動。2人目の俵積田くんが残る4回2/3を無失点に抑える好リリーフを見せた。樟南は、甲南に2-1(延長10回)で勝利。先発の山下空くんが10回を投げ抜き、被安打5・四死球1・奪三振3・失点1と好投。一方、敗れた甲南も米村くんが10回2失点と力投した。鹿児島南は、奄美に10-0(5回コールド)。1番センター木塲田くんが3打数2安打3打点+2盗塁とチームを勢いづけた。
■沖縄:KBCは、糸満に7x-6(延長11回サヨナラ)。先発の高橋くんが5回1/3を5失点、2人目の中村くんが3回1失点、最後は3人目の金城唯くんが残る2回2/3を無失点に抑えた。打者では、ライト安谷屋くんが3打数3安打1打点と活躍した。美里工業は、北谷に14-0(5回コールド)。セカンド田崎くんが4打数3安打4打点と躍動。名幸→謝名くんが継投し、相手打線を5回ノーヒットに抑えた。知念は、浦添商業に10-2(8回コールド)。2番知念くん(知念高校!)、3番宮城大くんが共に4安打を放つ活躍をみせた。 具志川商業は、那覇商業に11-0(5回コールド)。1番上地怜くんが3打数3安打2打点+1四死球と全打席で出塁。投手陣は、前徳→上地夏→中村くんの3投手の継投で、相手打線をヒット2本に抑えた。
[全国各地] 試合日程・結果
【全国大会】
・センバツ・夏の甲子園・U18代表
・国スポ・明治神宮大会・プロ志望届
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【地区大会】
・北海道・東北・関東・東京・東海
・北信越・近畿・中国・四国・九州
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【都道府県大会】
・北海道
・青森・岩手・秋田・山形
・宮城・福島
・茨城・栃木・群馬・山梨
・埼玉・千葉・東京・神奈川
・長野・新潟・富山・石川・福井
・静岡・愛知・岐阜・三重
・滋賀・京都・奈良・和歌山
・大阪・兵庫
・岡山・広島・鳥取・島根・山口
・香川・徳島・愛媛・高知
・福岡・佐賀・長崎・熊本・大分
・宮崎・鹿児島・沖縄
[目次]

